見たもの。思ったこと。

見た映画、ドラマについて。ミーハーな自分があれこれ思ったままに書きたいことを書くだけです。人に見せる用ではないです。

【見ました】映画:窮鼠はチーズの夢をみる【ネタバレ】

見ました。久々に映画館で。

こんなご時世に…って感じではありますが、レイトショーで見ましたし、マスクもしてましたのでということで…。

 

本当にたった今見終わったところなんですが、感想としてはとりあえず、そこで終わるの???というパターンでした。ご想像にお任せしますパターン。原作があるから、原作ファンの期待には応えたいけど、映画として時間内にまとめるのは難しかったのかな?原作見てないからあのあとどうなるのかわからなくて、あの終わり方はよかったのか…?という感じ。

まあ常に受け身だった先輩が、自分で決めてケリつけて、能動的に待つことにしたっていうのは成長した姿だったと思います。今ヶ瀬も先輩吹っ切れてなかったし、そのうちいつかは結ばれるのかなあ。ってとこですかね。

 

あとは、濡れ場すごい。こんな大画面で、他人と一緒にアダルトビデオ見てるのかな?って鑑賞中何度か現実に戻されました。ベッドの上じゃなくても色々あって、結構唐突なことも多くて、なんか無理やり感があった。

ゲイの今ヶ瀬が、ノンケの先輩をつなぎとめるには体から入るしかなかったのかなって想像はできますが、それにしても濡れ場が多くて、映画としては逃げてる感は感じましたね。それ以外で盛り上がりとか、感情表現されてたらよかったなーと少し残念に思います。

原作をしらないので本当になんとも言えないんですが、きっともう少しもどかしくて苦しくて救えなくて、でも幸せで満たされる時もある。って感じは、きっと原作にはあったんじゃないかな。

観る前に少しだけ映画の評価というか、どんな話かってのは見ましたが、感動するとか切ないって前評判があったので、少し拍子抜けではありました。期待しすぎたのかな。

 

ただ、俳優さんたちの表情は本当に素晴らしかった。特に今ヶ瀬の目が、すごかった。8年も想い続けているだけあって、わかりやすく態度に出す場面でなくても、目が欲してたり、感情がすごく見れて、そういう意味ではとても感動しました。

あとは女性たち。最初の奥さんとか、ライバルの元カノとか、みんな感情を揺さぶられる演技でした。中華料理屋さんが多かったのには意味があるのかな。気になる。

 

思ったこと、だらだら書いてしまいますが、映画は面白かったかもしれません。想像とは違ったけど。好きなシーンもたくさんありました。

ひとつはCMでもあった、男か女か選べないの?というセリフのシーン。ここすごい苦しいところですよね…。ゲイの今ヶ瀬からすると、本当に痛いところというか、どうしても乗り越えられない、壊せない壁ですよね。もちろん元カノもわざとあんな嫌な言い方をしてるんだとは思いますが、本当にバカにするというか、「恋愛対象として、女の私が負けるなんてことある?笑」みたいな感情がよくでてて、嫌な言い方だけど、そのセリフチョイス上手いな〜と思いました。そこからの先輩が俺、お前選ぶわけにはいかないよ。って。これもまたありえないよとか、女じゃなきゃ、って言葉じゃないのがミソというか苦しいところで。選ぶわけにはいかない、という言葉って、選ぶ選択肢はあるけど選ぶべきじゃないから選べない、ってことじゃないですか。より一層前の元カノのセリフが効くな〜と。

あとは後半の喪服をクリーニングに出すのが遅いって件。あれは今ヶ瀬の本当にねちっこい、女性っぽい、どろどろした感覚がでてて驚きました。そういう風に考えちゃうのか…って。ケータイを盗み見ちゃうことなんかより、ファンデーションが不自然についてることに怒ることの方が、個人的には粘着質感が感じられて怖かったです。

あとはラストシーンも素敵でした。雑誌の表紙みたいな。美しい映像というかカットだなって。ストーリーがとか、そういうこととは別のところで、ただその画がすごく素敵で、スローモーションみたいだった。実際そうだったのかもしれないけど。大倉さんの吹っ切れた顔も良かった。そのまま終わるとは思わなかったけど…。

 

 

 

 

とりあえず、もう一度映画館に行くことはないとは思いますが、原作をとっても読みたくなりました。

 

あと、たまたまカールスバーグを飲んだ後に映画を見たので、ひとりでなんだか興奮しました(笑)