見たもの。思ったこと。

見た映画、ドラマについて。ミーハーな自分があれこれ思ったままに書きたいことを書くだけです。人に見せる用ではないです。

【見ました】映画:箱入り息子の恋

 

箱入り息子の恋を見ました。

 

星野源さんが出ているということで、見ることにしまして。

というのも、今、TBSで放送中の「逃げ恥」に絶賛どハマり中で。

恋愛ベタというか、経験が乏しい男性という役所がまあツボです。まだ最終回迎えていないので次が楽しみで仕方ないんですよね。

 

 

とまあ、話を戻して、、、

 

箱入り息子の恋。

タイトルから自分好みな映画の予感がしてます。

 

35歳の公務員で年齢=彼女いない歴の男性と、可愛くて社長令嬢で、でも目が見えない女性ということで。

お互いの不慣れな感じとか、初々しい恋愛模様が見れるのだろうなーとわくわく。

 

あらすじを書こうかと思いましたが、あまりにも長くなりそうなので割愛します。

 

とりあえず気になったことをだらだら垂れ流します。

まず星野さん=健太郎夏帆さん=奈穂子です。

 

奈穂子の父親は2人が結婚なんてあり得ないという感じで、でも母親は応援する。

母親は奈穂子を健太郎の職場に連れていってあげます。

 

健太郎の昼休みに合わせて、お話したり、食事をしたり。不慣れながらも男らしくリードして奈穂子をサポートする健太郎がかっこいい。牛丼屋や立ち食いそば屋に行くのですが、左利きの奈穂子のために席をこっそり移動したりする姿が素敵です。

にこにこ微笑みながら手を引かれる奈穂子もまあーー可愛らしいです。

 

そんな短い時間のデートみたいなものを重ねて、健太郎が告白し、奈穂子は喜んで受け入れる。

 

まあこんな感じで出会い、想いが通じ、愛し合うわけです。

 

告白して、健太郎がキスしようとして、メガネが当たってしまって奈穂子がびっくりするところとかああかわいい!!!ってなったり。

 

一日デートすることになり、それまでスーツでしか登場しなかった健太郎の私服が写って、多分それまでとは違ったテイストの私服を着るように変化してるのかなーと思いました。メガネも外してコンタクトにしてたり。

 

きゅんとするポイントはたくさんあるのですが、

一日中デートってときに、カエルのモノマネをするシーンがあるのですが、あれはどうなんだろう…ってなりましたね。

いや、物語の中ではなくてはならない演出で、すごく大事なことなんですよ。カエルの鳴き真似が上手いっていうことは重要なポイントなんですけど、

ふと現実的に考えてしまうとね、ちょっと気持ち悪いですよね(笑)

 

そんなこんなで仲良くやってると、奈穂子が「健太郎さんのこともっとよく知りたい」なんて最高の誘い文句をぶちこんできて。健太郎も男になってそういう場所へ行くわけです。

 

そういうシーンになったわけですけど、いい感じにえっちいです。でもすごくきゅんとするんです。目が見えない奈穂子にとって、すごく怖いことであると同時に、心を開ききっている現れでもあると思うんですよね。頬を指でなぞって存在を確かめるようなカットは本当に素敵で、キスするとかダイレクトに舐めたりっていう愛撫より、ただ抱き合って、ただ触れるっていう、それだけなのにそれがものすごいコミュニケーションになってるんですよ。

まあ、健太郎自身がびびって萎縮したままで、結局最後まではできなかったわけですが…。

でも、愛がさらに深まった場面であったと思います。

 

その後、反対されていた父親にばれてしまったり、健太郎が奈穂子をかばって事故にあって大けがしたり、そんなことがあって二人は疎遠になります。

正直ここら辺はもうどうでもいいというか、ありきたりというか、特にびっくりすることもなく見ました。

 

問題はラストの15分くらいですかね。

疎遠になってから、昼休みの健太郎はひとりで公園でパンを食べていたのですが、その目線の先に奈穂子が現れます。

思わず健太郎は後をついていきます。ストーキングして奈穂子がたどり着いた場所は二人が初めてデートのようなものをした牛丼屋。

奈穂子が座ったカウンター席のちょうど正面に健太郎も座り、初デートのときと同じメニューをお互いに注文します。

牛丼をうけとり、奈穂子は見えないながらも自分でお箸や紅ショウガを手探りで用意します。そのときの健太郎のもどかしそうでもあり、不安そうにも見える表情は、声をかけて手伝いたいけど勇気がでない奥手な雰囲気がでていました。

 

そこからです!

食べながら小さく声をだして泣く奈穂子、それにつられてむせび泣く健太郎

 

こわい。

 

奈穂子が泣くのはわかりますし、切なくなるシーンだったのですが、健太郎まで泣き出すとは。泣くより先に声をかけましょうよ…と思ってしまいますねw

しかもそのあと、奈穂子さん!!!!って叫ぶんです。店内で。最悪なのはその店から奈穂子はすでに退店していたということです。完全なる不審者ですね。こわすぎます。

 

そして、そんなこんなで奈穂子にまた会いに行くことを決意するわけです

が。

ここからが本当にツッコミどころがありすぎるというか、どんどんキュンとしてた気持ちが覚める演出が目白押しなわけですが。

 

まず奈穂子に会いたくて、気持ちを伝えたくて?職場で急に叫びます。まさにキチガイ。大声で叫び、立ち上がり、課長に早退させてほしいとお願いします。

それを受理する課長はまだわかりますが、その場にいる30人くらい?の同僚が一斉に立ち上がり、健太郎を応援して送り出すような演出。これが奇妙。

13年間ただただロボットのように働き、同僚と対して人間関係を築いてもいないのに、いきなりトチくるって叫んだ人が早退するのを応援するムードになることってありますかね?ww

 

で、まあ全速力でうあーー!!って叫びながら彼女の元へ走っていきます。昼から走り始めて、彼女の元へ着く頃には外は真っ暗。何時間走るんだって突っ込まずにいられませんよね(笑)

 

ここからどんどん意味のわからない演出が続きます。

 

走っている最中無駄にフェンスを飛び越えたり、草が伸びまくってる道でもないところを移動したりして、まるで何かの訓練のような道を辿ってようやく彼女の家につくわけですが、着いたのは庭。

ほふく前進で家まで近づいて中の様子を観察します。

両親の姿は見えるけど、彼女は見えない。その時に二階からピアノの音が聞こえる。

健太郎はそれを聞いてどうすると思いますか?

二階に向かうんですよ。

 

 

柱をのぼって。

 

 

いやいや、おかしいでしょ(笑)

なんの取っ掛かりもない、ただの柱ですよ?それをスーツきた普通の公務員が登れますか?しがみつくだけで精一杯でしょ。

そしてそれを登るだけでなく、二階のベランダの柵に掴まるのですが、なかなか長時間掴んだまま踏ん張るんです。

あなた、本当にただの公務員ですか?アスリートか何かなのでは?と思いますね。

更にさらに、そこで前述したカエルのモノマネをします。奈穂子はそれに気づいて、ベランダにでてきて、健太郎を引き上げるわけなんですが…

まず外から来るとか、どうやって登ったんだとか、そういうことに対する驚きもなく、割とあり得ると思っていそうな対応に驚きました。

健太郎さん?っていう一言でもあればわかりますが、ベランダにでて、声のする方に行き、すぐに下に手を伸ばすんです。そして一番の衝撃。か弱くて華奢な奈穂子が柱を登って柵にしがみつけるほどの力のある健太郎を引っ張り上げるのです。

 

そしてベランダで2人で微笑みあい、そのあと何したかって、あれですよ。営みです。

 

不法侵入からの夜の営み。なにしてんねんていう。

 

よろしくやってたら、下の階にいる両親が後に気づいて部屋を覗きに来て、バレます。

 

奈穂子の父親からすれば反対していた相手と揉めて、そいつが事故に遭い、疎遠になっていたと思ったら全裸で娘を夜這いしている。

当然ボッコボコに殴られます。

それでもまだ奈穂子さん…と呟きながら手を伸ばして離れまいとする姿に、父親も我慢できず、二階のベランダから健太郎を投げ飛ばしてしまうのです。

全裸で地面に落ちて、足もあり得ない方向に曲がってしまった様子は、結構普通にこわいシーンでしたw

 

 

まさかこれバッドエンドなの!?

って思ったのもつかの間、健太郎は生きていました。

病院から奈穂子に点字の手紙を送り、それを受け取った奈穂子が読みながら微笑む。

その微笑みで、この映画は終わります。

 

 

途中から面倒になってしまって、多分見てない方はなんのこっちゃわからないと思いますが(笑)

 

とりあえず、この映画は…どうなんですかね。

・後半の演出が意味不明すぎること

点字で書かれた手紙の内容まで明らかにする必要はないのかもしれませんが、個人的にはすごく気になるので知りたかったなーってこと

・結局のところ2人は結ばれるの?っていう疑問が残る終わり方

何度も言いますが、最後の15分間くらいが本当に謎なんです。

終わりよければすべてよし、って言葉があると思うんですけど、逆説的にこの言葉が当てはまる映画になってしまっているかなーと思います。

途中までいいのに、終わりのせいですべて台無し。(少し言い過ぎですけど)

 

 

もう一度見たいとなるわけじゃないけど、見たことを後悔するほどでもなくて、前半は80点で後半が20点という感じで、結論的には60点くらいですかね。

 

 

星野さんと夏帆さんの可愛らしい様子を見るだけならいい映画かもしれません。

 

おわり